星空の冷蔵庫。

otokomaetomato2005-09-26

夜空の星の力を借りて電気の要らない冷蔵庫。それが、「星空の冷蔵庫」。
 熱を放射しやすい「黒」の水(墨汁)が入ったペットボトルの箱を天気のいい夜にあけておく。すると放射冷却によって箱の中の温度が下がる仕組み。下がった熱は、断熱材の蓋でキープしておく。これまでの実験で4度以下を維持するのに成功。これを、冷蔵庫として応用。
この前、「素敵な宇宙船地球号」って言うテレビでやっていた。
 今、モンゴルの若者は都会のテレビや冷蔵庫の生活に憧れ、次第に自分たちの遊牧民の命である家畜を売って都会に旅立つ。それ以外に、遊牧生活を続けながら風力発電などで発電し、電化製品を使っている。
 しかし、一旦壊れてしまうとそれでおしまい。モンゴル語の説明書もなければ、遊牧民のあちこち動き回る家まで修理に来てくれる電気屋がある筈がない。そこで、モンゴルの大草原に壊れた家電が捨てられる。
 そこで、登場したのがこの日本の藤村さんが開発した「星空の冷蔵庫」。これは、まったく電気を必要としない冷蔵庫。放射冷却を利用し、夜に箱の蓋を開けて冷気を溜め込み、朝に蓋を閉め冷気を閉じ込める。
 素材は、ペットボトルと木を羊の毛でできたフェルト。遊牧生活をしていても手に入りやすく修理しやすい。
 こんなんがいい。羊や自然の力を借りて生活しているモンゴルの遊牧民が、草原に都会で買った電化製品を捨ててしまう。なんか不自然。もっと自然な生き方がある。自分の生活に合った。自分らしい生き方。
「モンゴル 星空の冷蔵庫〜非電化生活のススメ〜」
http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2005/20050918/index.html


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