モチベーションマネジメント。

モチベーション・マネジメント ― 最強の組織を創り出す、戦略的「やる気」の高め方 (PHPビジネス選書)リクルートの本社人事部人材開発課長、組織人事コンサルティング室長、ワークス研究所主幹研究員などを経て、現在リンクアンドモチベーションの代表を務める著者が、「金銭や地位はもはやモチベーションファクターにはならない」として、新しい時代の動機付け理論を提唱した1冊。
半年前に買って目次と一ページくらい読んでそのままにしておいた本。東京に出てきてから、人の出会いと言うのもそうだけれど本との出会いも「一期一会」なのだと強く意識するようになった。だから、少しでも気になる本があったら、今度いつその本と出合えるか分からないし、次回買おうと思ってもタイトルを忘れていたり、その本屋からは姿を消していたりするので買うようにしている。
 そう思って買った本が家に帰って興味がなくなったり、読んでいる途中、他の本が気になって読まなくなってしまうこともある。でも、あるとき、一番自分の心と合ったとき必要なときに近くにその本がある。あのとき、買っておいてよかったなと感じた一冊。買った当初は、なかなか読み進まなかったけれど、今回はあっという間に読み終わった。
 この本には、モチベーションをあげるのに必要な、物理的、組織的、機能的なことが書かれている。その一例は、「BMC(モチベーションクリエイター)チャレンジ制度」。一ヶ月ごとにその部門で頑張ったと思える人を自分以外のメンバーから選ぶ。そして、本人に自分が用意した色紙で作られた星を手渡し、選んだ理由も発表し、その場面では必ず全員が拍手喝采する。この選出理由は、「自分の担当部門以外で頑張っていたこと」や「その姿をみて励み、やる気になった。」と言うような実際の業務以外のものでもいい。これを通して、頑張ったけど成果を出せなかったものの、本気で頑張った成果を同僚が見ていてくれたという感動とともに、次回の取り組みへの励みとなる。そして、この「称えあい」によってセクショナリズムの防止や、組織の連携強化、リンク効果へと繋がる。
「株式会社リンクアンドモチベーション
http://www.lmi.ne.jp/